米DisplaySearchは米国時間2009年8月31日,ネットブック市場に関する調査結果を発表した。それによると,2009年第2四半期におけるノート・パソコン全体の出荷台数は好調に伸びたが,とりわけ低価格の小型ノート・パソコン(ネットブック)が大きく成長した。

 2009年第2四半期のネットブック出荷台数は前期比40%急増し,ネットブックを除くノート・パソコンの伸び率22%を2倍近く上回った。ネットブックがノート・パソコン全体に占める割合は,前年同期に5.6%だったが,前期に17.8%,当期は22.2%へと拡大している。

 メーカー別では,先駆者である台湾Asusのシェアが縮小傾向にある。台湾Acer,米Hewlett-Packard,米Dell,中国Lenovo,東芝などが続々と積極的に同分野に参入してきたためだ。

 地域別の出荷台数シェアを見ると,中南米や大中華圏では,ネットブックがノート・パソコンを上回っている。これらの地域では,ネットブックの手ごろな価格が好まれているほか,最初にパソコンを購入したユーザーが,やたらと機能の多いノート・パソコンよりシンプルなネットブックを購入するためだと,DisplaySearchは分析する。

 また,西欧や北米では,通信プロバイダがネットブック新規購入者に対して,データ通信サービスの2年契約と引き替えにハードウエアを割引あるいは無償にするなどのキャンペーンを行っており,特に欧州ではこれが成功している。

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